2019年2月19日午前2時ごろ火災は起きました。
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この日の18日には自分達は海龍寺の鎖山で剪定作業をしていました。通り道に昔から古い大きな松が腐りかけていたので撤去したり、抜け道が通りにくく薄暗くなりこの部分の整理なども行なっていました。その日も、結構、人が山に登られていました。
その夜、地蔵堂とお寺の倉庫でお祭りの道具や草刈機チェインソーなど入った建物が火災に遭いました。3体の仏様もおられました。
本堂との距離も近く数メートルなので、よくこれで済んだものだと思います、風が吹かなかったことが、少なくともの幸運でした。本堂横のナギノキですが、葉は表面が茶色に枯れています、熱波の影響と本堂の火災を守った証です。植物の生垣や植栽を管理費が、かかる事で敬遠される方もおられますが、暴風、火災、汚染物質の浄化、微気象改善効果などいくつものをメリットが存在します、金額に換算できないほどの効果です。
以前の地蔵堂の横に書いてあった言葉が、南無阿弥陀仏 阿弥陀の極楽浄土は南には無く自分の心にあると書かれていた。これを見たか見ていなかったの分からないけど、仏像を盗んでネットで売り、お堂に火をつけて証拠隠滅を行う行為をしてしまった。ぜひこの書を見て思いとどまって欲しかった。
なぜそうしなければならなかったのか?なぜ骨董の世界に、明らかに窃盗による商品が並び売買出来るのか?理解できない。今回の仏像は江戸時代からの仏像らしいです。信者さんがいつもお参りに来られていた、ずっと江戸から寂しすぎる。それも尾道に住む人によって放火された事が寂しさを増幅させる。
尾道駅も一新され、街に観光客も増え、おしゃれなお店も増えてきてる中、今は無き昭和な海岸通のお店や商店街の魚売りのおばちゃん、気さくに挨拶をしてくれる人々、家のない人達がわさわさしてた頃の風景は今とは違うが、なんだか、ふと懐かしくなる、東京物語の笠智衆さんの横に写る灯籠が今でも浄土寺にある、浄土寺が昔地域の学校になっていた時期もあるようで足踏みオルガンで歌を歌っていたと90歳のおばあさんから聞いたこともある、その方は東京物語の撮影を見たと言われていた、鎌倉時代の灯篭もある。密かに凛と立つ灯篭を見ては、いつもホッとする。
1日も早くこの3体の仏像が海龍寺に戻って来れますように、祈っています。
尾道にお越しの際は浄土寺と海龍寺にお参りください。鎖山もお勧めです。3つの鎖のエリアがあり、それぞれ横に抜け道などもあります。抜け道の先には、それぞれの鎖の抜け道と帰りは山に向かって左側に階段の山道がありますので、そちらから下山ください。暖かくなって多くの方々が登山されています。ゆっくりと展望台も含めて2時間ほど見ておけば降りて来れるかと思います。尾道をお寄りの際は遊びに来てください。