友達と一緒に、先ずは賀茂泉酒造さんのご自宅の部分のお庭で基本的に非公開とされている庭を見に行かさせてもらいました。
早速蔵にたどり着き、中に入ると麹の匂いがパッと広がってなんともいい感じ。
賀茂泉の社長様に、ひとつひとつ丁寧に庭の説明してもらいました。
庭の印象は、さっと目の前に広がる感じで、独特のぐううっとした磁場持った庭です。
重森さんは基本的に今まで、ご自宅にあった石を中心に数個の京都から持ってこられた黒っぽい舟石と数個の石、
近くの山からの掘り上げた石で構成されているようです。
何本か木が枯れてしまったそうですが、重森さんは、木は枯れても大丈夫、そのままにしておきなさいと言われていたそうです。
作庭期間は石の掘り上げを含めて22日ぐらい、6人ぐらいの直属のお弟子さんと何人かの地元の造園屋さんで、
冬の寒い中行われたようです。
新築を建てられたので、庭をなんとかしたいと思い。
福山の親戚の庭を作庭された重森さんにお願いされたそうです。
要望は、酒蔵なので庭にはあまり手をかけられないので、あまり手のかからない庭をとお願いされたそうです。
当時は周りに泊まれるような宿もなくご自宅で毎晩、手作りのご馳走を振舞われていたそうです。
毎晩、左官屋さんや石屋さん、造園屋さんと笑いの絶えない冗談を混じらせながら、若い人年配の方関係なく話しかけられ細かく周りに気遣いされるような方だったそうです。
そんな中で松竹梅の絵を描かれたり書を描かれたりされていたそうです。
庭を作った後もご存命の内は重森さんの方から毎年、剪定にこられていたそうです。
社長様の話の中でも、この庭を大事にされている気持ちが伝わってきました。
砂紋も私たちが来るといううことで、綺麗に書き直してくださった様です。
重森さんやあと数々の素晴らしい庭が継続出来ずに手付かずになっている現場を見ると心が痛むものです。
こう言った手が行き届いた庭を見せてもらうとホッとします。
年に一回でも公開日があれば良いなと改めて思いました。
次は広島市内にある、半べえさんに行ってみました。食事とお風呂と庭園が楽しめる施設で、それぞれ単体でも楽しめます。
今回は半べえ庭園の方へ、入場料は400円でした。滝と池を中心とした庭で、茶室などの構えてありました。
全体の作庭ではなく一部、入り口の前の滝の池周りが当時、重森さんの作庭された部分になるそうです、
あとの周りは他の造園屋さんが作られて今の庭になっている様です。
サツキの時期やもみじの紅葉の時期にきたら綺麗な景色にもっとなっているかと思います。
あと、三越で開催されていた、器の作家さん水津和之さんの個展にお邪魔して、色々とお話しさせてもらいました。
自分がどこに焦点を当てたいか本来の目標や表現方法から反れてはいけんよなといった話から笑える話まで楽しかったです。
最後に広島の叢さんに寄って帰りました。叢さんもどんどん進化していて、ビクッとさせられました。
裾野もどんどん広がってきてるみたいです、美術館での展示の準備もされて同時にまた他の場所での展示企画も同時進行されていて、なんだか同じ広島県人、
置いていかれないように自分のケツ叩いてみます。
一人だと中々時間が取りづらくなって、まあ良いかって、そのまま行かないっていうパターンが多いのですが、
今回は行けてよかったです。でわでわ。