不適格擁壁あまり聞き慣れない言葉ですが、
以前から大谷石の質感が良いなと思って、使いたかったのですが、
昔の門柱などを見ていると、最近の酸性雨も手伝って
溶けた様になって崩れています。
大谷石の壁が新設されるのを見ては、考えさせられていました。
自分は今まで使った事は無いのですが、
リサイクルレンガも溶ける物があるので使っていません。
大谷石で調べると、この言葉に出くわしました。
不適格擁壁、現在では土留めとしての使用は、不適格となっています。
以前は良かったのだけれど、現在は禁止されている物も
多くある様です。
しかし「不適格擁壁」に関する取り扱いについて、明確な取り扱い法令は存在しませんし、
必ず壊れると言った物でもありません。
参考資料リンクします。
現在の基準に合う擁壁合わない擁壁
擁壁工事に付いて
大谷石の補強について
結構、基準に合わない擁壁って見かける様な気がします、
こう言った物件を知らずにかったり、後から問題が発生して、
建築後、後から何倍もの補修費を払わないといけない場合も発生する。
本職なのでよく分かります、建築前と建築後では手間が全然違います。
パターンは違いますが、最近良く見かけるのが、駐車場の拡張工事、
何回か見かけた光景で、家のぎりぎり位まで掘って、
駐車場を確保。
立ち上げのスラブの擁壁工事などをされているのを良く見かけます。
ここに書いてある内容だと、
掘削時の安定勾配は、通常地盤であれば1:0.5
(高さ1mに対して水平方向0.5mの勾配)以上確保する必要があります。
実際,高さ2m位あると1mの勾配が必要、更に土地が柔らかい場合は
更に控える必要がある事となります。
そんなに控えて工事している様子でない場合も見た様な気がするが。
自分だったらあんな方法で安心出来るか時々見ながら考えるんだけど。
やはり無理があったみたいですね。
場合によっては施工が不可能な場合も、あるんだと思い知らされました。
結論、
周りの擁壁が高い物件(道路との高さが大きく違う場合)
を買われる時は擁壁の適合性を確認する。
古い物件等は特に。
家を建てる前に適合性は確認し、建築前に擁壁工事を完了させる。
ネットで眺めるに、建築業界の方が、やはり勉強熱心で
細かい情報を発信されている様な気がします。
エクステリア業界はどうでしょうか、
もうちょい踏ん張りが必要なのではと感じます。
単純に国の基準値を確認しながら設計、プラン組んでる人達と
そうでない人の違いなのか、そうでないのならもっと、
謙虚に学び、施主様の事を考えた庭園プランを提案するべきだと思う今日この頃でした。
今日はちょっと、まじめに考えさせられました。